RPGゲームの名作、ドラゴンクエスト。
その中でも「5天空の花嫁」は、発売から30年が経ってもなお、根強い人気を誇っています。
その理由の1つが、主人公のキャラクター性です。
王族として生まれながら城に住めないのはなぜ?
父・パパスとの別れとは?
奴隷と石像で18年を失った?
今回は、ドラクエ5の主人公の、悲しい出来事に注目してご紹介します。
動画で見るならこちら
主人公の不幸さを動画でまとめてみました。
こちらもご覧ください。
子供時代

主人公の不幸な人生は、生まれてすぐ始まります。
この世に生を受けてすぐ、母親が誘拐されてしまいます。
「誘拐される前に生まれることができた」と思えばラッキーではありますが、それでも母親の愛を受けられないのは、悲しい出来事です。
父・パパスはグランバニア王国の国王、主人公は王子です。
ですが、ドラクエ5の物語は、サンタローズに向かう船の中から始まります。
つまり、主人公が王族であることをプレイヤーは知りません。
王族でありながら城に住めず、危険な目に遭いながら各地を旅するのは、不幸とも言えます。
父・パパスと訪れたラインハット。
そこでヘンリー王子と友達になります(正確には子分になります)。
が、間も無くヘンリー王子は誘拐されます。
王位継承問題に巻き込まれてしまったのです。
数少ない友達が誘拐されてしまったのも、悲しき出来事ですね。
10年の奴隷生活


ヘンリー王子救出に向かったパパスと主人公。
なんとか救出に成功するも、出口のところでゲマとその部下に捕まります。
一度はパパスの力で相手を蹴散らしましたが、ゲマが主人公の喉元に鎌を突きつけます。
手も足も出せないパパスは、敵にされるがまま。
ゲマはメラゾーマを唱え、パパスにとどめをさします。
自分のせいで愛する父が目の前で焼かれ、主人公は不幸のどん底に。
不幸はさらに続きます。
そのままゲマにさらわれた主人公は、その後10年にわたり奴隷として働かされます。
奴隷としての仕事は「岩を押すこと」。
本来は楽しいはずの思春期ですが、10年岩を押すだけの時間となってしまいました。
不幸の底を進みます。
奴隷として10年が経ったとき、命懸けで脱出をします。
奇跡的に脱出が成功し、各地を旅します。
そこで帰還した故郷・サンタローズ。
10年ぶりの帰還を果たし、嬉しい気持ちになれるかと思いきや……
故郷は壊滅していました。
ラインハットの兵士に、すべてを焼かれてしまったのです。
故郷も無くなり、拠り所も無くなってしまいました。
幸せの絶頂から転落

冒険を続け、新たな大陸に進んだ主人公。
節目が変わり、サラボナの町では結婚という人生最大の幸せな時間を手に入れます。
さらに冒険を続け、妻の妊娠が発覚。
父の故郷・グランバニアにもたどり着き、やっと主人公も幸せな時間を手に入れるかと思いきや……
妻の出産後、妻が誘拐されてしまいました。
人生における幸せの絶頂から一気に転落。
再び不幸な人生に。
妻を救出に向かいますが、残念なことに救出失敗。
さらに敵に石像にされてしまい、競売にかけられます。
石化の期間はなんと8年。
奴隷の10年、石化の8年、あわせて18年。
18年もの時間を、主人公は失ってしまったのです。
石化されている時期は、とある男性に守り神として買われました。
守り神として家の庭に置かれましたが、その家の息子がモンスターにさらわれてしまいました。
怒った家主は、守り神としての主人公を蹴飛ばします。
石になってもこの仕打ち。
これ以上の不幸があるのでしょうか。
雑すぎる主人公の扱い

石化を解いてくれたのは娘(タバサ)でした。
サンチョ、息子(レックス)、娘(タバサ)は、主人公を探す旅を続けてくれていたのです。
娘(タバサ)に石化を解いてもらった主人公は、まさかの事態を認識します。
それは、「伝説の勇者は息子だった」ということ。
すでに天空の武器・防具を装備できなかったことで薄々勘づいていましたが、これで確定しました。
自分は勇者じゃなかったんです。
さらに冒険を続け、探し続けていた母親・マーサと再会を果たします。
が、母親に会えたのもつかのま、目の前で母親が殺されてしまいます。
父に続き、母までも目の前で。
悲しみの底は深すぎました。
そんな主人公ですが、覚える呪文すらも残念な仕様になっています。
伝説の勇者である息子・レックスはギガデインなど、勇者の系譜を受け継ぐ呪文を使いこなします。
娘・タバサはイオナズンなどの強力な呪文を使いこなす天才・魔法使い。
に対しての主人公の最強呪文はバギクロス。
後半戦、特に魔界に行ってからは、決して活躍する呪文ではありません。
覚える呪文ですら、残念なのです。
【まとめ】だからDQ5は愛される


「不幸すぎる主人公の人生」いかがでしたか?
何度も不幸のどん底に叩き落とされても、その度に立ち上がる主人公。
そんな主人公に魅了されたプレイヤーがドラクエ5に夢中になっていく。
だからドラクエ5は愛されるのです。
ぜひ一度、ドラクエ5をプレイしてみてくださいね。